住宅の購入に利用した借入金は、
毎月返済すべき最低額については決められているのですが、
それ以上返済することもできる契約になっています。
このような借入金は
住宅ローン控除の対象になりますか?
住宅ローン控除の対象になる住宅ローンの要件は?
住宅ローン控除の対象になる住宅ローンの要件には、
割賦償還の方法で返済することになっている借入金や
割賦払いの方法によって支払うことになっている債務である
というものがあります。
「割賦償還の方法」や「割賦払いの方法」とは?
「割賦償還の方法」や「割賦払いの方法」というのは、
返済や支払いをすべき住宅ローン等の返済期日が
月、年等で1年以下の期間を単位にして
おおむね規則的に到来し、
かつ、それぞれの返済期日に返済や支払いをすべき金額が
当初から具体的に確定しているような返済方法をいいます。
事前に明示されてない部分があったり返済すべき最低金額のみの場合は?
あらかじめ明示されていない部分があるものや、
返済すべき最低金額しか明示されていない場合は、
どうなるのかということですよね。
そのようなものは、例えば
「毎月○○円を支払い、賞与等のある月には任意の金額を支払う。」
ですとか、
「毎月○○円以上を支払う。」
といったものだと思われますが、これも
「割賦償還の方法」
や
「割賦払いの方法」
の一変形にすぎないと考えられます。
よって、
このような契約の借入金や債務であっても、
あらかじめ明示されている部分の金額の返済や
支払い方法が上記の住宅ローン控除の要件の方法によっているときには、
「割賦償還の方法」や「割賦払いの方法」によって
返済や支払いが行われているものとして取り扱われます。